ノルウェートレッキング紀行

昨日の悪天候の返礼を受けたような晴天になる。



今日はメムルトンガ高原だ。
イェンデ湖はコバルトブルーに輝いている。
昨日のベス湖は通常の透明水だったが、このイェンデ湖は氷河から土壌の粒子が溶け込み、こんな色になると言う。すばらしいの一言。
行く手左にはイェンデ湖、そして高原には沼、遠方には氷河が見える。
右側にはU字谷が見えるが、ガイドのマグネス氏によれば、これはV字谷だよ・・・という。
さすが規模が違う。

　

ベストビュウの連続に、次第にその美しさも当たり前となっていく。
しかし、正に天国パラダイスだ!
I ご夫妻は、昨日の奥様の体調を危惧しボートでイェンデスブーへ向う。
この区間だけ許されるサブルートだ。
この後は逃げ道の無い歩くしかない長路の行程が待っている。
最年長７２歳のO氏も昨日の疲れを払拭し、黙々と歩き続ける。
天国の高原メムルトンガ高原を行きながら、雪原でトナカイの群れをマグネス氏が発見する。
身体をクールダウンしているという。身動きもせず、まるで彫刻のようだ。7頭のうち1頭は色が白い。

　
　

メムロトンガで数組の現地の若者とすれ違う。
マグネス氏がその都度フレンドリィに声をかける。
一組は岩場に日光浴をしている。
高原も終わりに近づき、最後の急坂を下る。
地図の通り400mを直降する。
ストックがあっても流石に膝が笑う。
やっと湖畔に到着、15:30約6時間の行程だった。
昨日とは大違い。30分遅れて最後尾が到着する。
楽しい素晴らしいトレッキングとなった。



山小屋に尋ねると生があるという。
早速1杯。55クローネ、約1,000円。
旨い!
後にNさん、T先生が続く。
旨い旨いの声が続く。

　

夕食　18:30〜。
皆少しまどろむ。メインはレイクで捕れたての「マウンテントラウト」今日は特別料理と管理人が説明する。ピンク肉で中々旨い。
部屋は中々の設備。
着いて少しまどろんだが、寒い。
風邪でもひいたかなと心配していたが、どうやら気温が急冷したらしい。皆が寒い寒いといっていた。
シャワーは珍しく有料。10クローネ、200円。
カウンターに支払って使うと言う。面倒なのでシャワーは休むことにした。
トイレも来客が多いのか混んでいた。珍しく水洗でない。トイレットペーパーの巻きの太さに驚く。30Cmくらいはありそう。但し幅が狭い!



夕刻寒くなった頃に到着したグループは部屋が無いのか通路横に寝ていた。
かわいそう。僕の上が空いているのに・・・。
ベッドに潜り込むが腰や太ももの筋肉が火照って中々眠れない。
スプレーやインドメタシン入りの薬を何度も付け、モミモミ横になる。
行き先を思って、邪念が起きない。